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浴室乾燥機には「電気式」と「ガス式」の2種類がありますが、暖房能力の高さや乾燥の速さでは、ガス式のほうが優れているとされます。冬場の入浴時でも浴室内はすぐに暖まり、洗濯物も効率良く乾きます。
当ページでは、ガス式の浴室暖房乾燥機の中から「天井取付型・ビルトイン型」について、設置方法や注意点、メリットなどを解説しています。
天井型のガス式浴室暖房乾燥機は、既存の換気扇を取り外し、その開口部を利用して天井に埋め込む要領で設置します。天井裏にダクト配管や廃棄設備を通したり、ガス管や電源を接続したりする必要があることから、専門業者による工事は必須となります。
やや大掛かりな工事になるものの、最終的に機器は天井裏へと収納される形となるため、見た目はすっきり。浴室内の空間に圧迫感が生まれることはありません。
天井型と壁掛型の主なちがいは、設置場所と空間の使い方です。
壁掛型の場合、文字通り浴室の壁面に設置する格好となり、設置は簡単ながらも見た目には存在感があります。
一方で天井型は、天井裏に本体を収納する要領で設置するため、設置工事ややや大掛かりですが、見た目はすっきりとします。空気循環の良さでも、天井型のほうが優れているとされます。
天井型の浴室暖房乾燥機を設置する場合、通気口が別の個室(洗面所やトイレなど)にも通じているのか、それとも浴室だけなのかをチェックしましょう。通気口が複数の個室へ通じている場合、基本的に1室タイプの浴室暖房乾燥機を使用することはできません。
誤った設置は換気不良や結露の原因にもなるため注意が必要です。
当然、設置には工事が必要となりますが、既存の天井型浴室暖房乾燥機を異なるサイズに機種変更する場合、通常の設置工事とは異なる追加工事が必要となる場合もあります。天井の開口部を広げたり、補強部材を取り付けたりする工事です。
工事費を抑えて機種を刷新したい場合には、既存の機器の後継機種(同サイズ)を選ぶと良いでしょう。
設置後のメンテナンス、特にフィルター掃除は重要です。
長く使用していると、フィルターにはホコリや髪の毛などが溜まり、目詰まりを起こしやすくなります。そのまま使用を続けると、本来の性能を発揮できないだけでなく、異音・異臭の原因になることもあるので注意しましょう。
多くの機種では、簡単にフィルターを取り外して掃除ができる仕様となっています。定期的なフィルター掃除は欠かせません。
特に冬場の入浴時には、暖かい部屋から冷えた浴室へ移動する際、高齢者を中心にヒートショックのリスクが高まりますが、天井型浴室暖房乾燥器を設置することで浴室全体を暖めておくことができるため、入浴時のヒートショックのリスクは低減します。四季の変化が著しい日本では、天井型浴室暖房乾燥機が健康上の大きな安心材料になるでしょう。
天候に左右されず洗濯物を効率良く干せることも、天井型浴室暖房乾燥機のメリット。雨の日だけではなく、花粉の多い季節や黄砂の舞う日なども含め、屋外の状況に左右されず安定的に選択ものを干すことができます。
雨の日などの部屋干しによる圧迫感がないことも、天井型浴室暖房乾燥機のメリットと言えるでしょう。
浴室はカビが発生しやすい代表的な場所ですが、浴室暖房乾燥機を稼働させれば浴室内は速やかに乾くため、カビが発生しにくくなります。常に衛生的な浴室を維持できることに加え、清掃の手間が大幅に減ることも天井型浴室暖房乾燥機のメリットになるでしょう。
天井型の浴室暖房乾燥機(ガス式)は、機能性と快適性を備えた理想的な設備であることが分かりましたね。通気口の確認などに少し手間はかかりますが、ヒートショック対策やカビ抑制、部屋干し不要など、たくさんのメリットがあるので、ぜひ設置を検討してみてはいかがでしょうか?
ただし、ガス関連機器の設置には専門的な技術が必要なことも確か。安心・安全な設置のため、ガス機器設置スペシャリスト(GSS)の資格を持つ信頼の業者に工事を依頼するようにしましょう。