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多くの場合、現在の浴室に浴室暖房乾燥機(ガス式)の後付けすることができます。ただし、設置場所が平らではないケースやスペースがないケースなど、後付けが難しいこともあります。ここでは、浴室暖房乾燥機を後付けする際に知っておきたい基礎知識と後付けできないケースについて解説します。
天井内に本体を組み込むタイプで、後付けとしては最も本格的な仕様になります。既存の換気扇位置や点検口を利用して設置できるケースも多く、見た目がスッキリして機能性も高いのが特徴です。一方で、天井裏のスペース確保や電気配線、場合によってはガス管の延長が必要になるため、専門業者による工事が必須となります。
浴室の壁面や窓枠に設置するタイプで、天井に大きな開口を作れない住宅でも採用しやすい方式です。天井裏の構造に依存しないため、多くの浴室で後付けが可能ですが、電源確保や配管、取付位置の補強を伴うことが一般的です。
既存の換気扇に後付けする簡易タイプで、工事が不要または最小限で済む点が最大の利点です。換気機能を拡張する形で暖房・乾燥ができるモデルもあり、賃貸でも導入しやすいケースがあります。
ユニットバスの場合、天井裏の空間に余裕があるかどうかが設置可否に大きく影響します。点検口から内部が確認できる場合は、配線・配管ルートを確保できるかを業者が判断します。在来工法の浴室では、天井や壁の材質、電源経路の取り回しなどを事前に細かくチェックする必要があります。
浴室暖房乾燥機は機種により必要な電圧が異なり、一般的な簡易タイプは100Vで動作しますが、高出力の暖房を備えたモデルは200Vを必要とする場合があります。後付けの場合、分電盤からの専用配線が必要になることも多く、既存の回路容量が不足していればブレーカーの増設も検討されます。
ガス式を導入する場合、既存のガス管が浴室周辺まで届いているかどうかが最大のポイントになります。もし延長が必要であれば、壁内や床下に新たに配管ルートを確保する工事が発生します。
天井埋込型は消費電力が大きいため、既存の配線では容量不足となることがあります。その場合、分電盤から浴室までの専用回線を新たに引き込む必要があり、壁内や天井裏の経路確保も含めて専門的な工事が求められます。
機器を埋め込むための開口作業は、浴室天井の構造を確認しながら慎重に行われます。開口後は本体重量を支えるための補強材を入れることが一般的で、長期間の使用にも耐えられる強度を確保します。
天井埋込型の場合、通常は半日から1日程度で工事が完了します。電源の新設やガス配管の延長が必要な場合でも、多くは1日内に収まる範囲です。現場状況によっては追加作業が発生する可能性もありますが、全体として大掛かりなリフォームよりは短期間で完了します。
浴室暖房乾燥機(ガス式)を新規設置する際には、工事費用や機器の購入費が必要です。
合計で約14万5,000円から27万円程度かかると考えておきましょう。
特にガス式は電気式に比べて後付け費用が約1.5倍になるので、予算をしっかりと見込んでおくことが重要です。
また、設置には換気扇の状態やスペースの確保が必要であり、リフォーム工事が伴う場合もあります。リフォーム工事も必要になれば、さらに費用がかかるので、事前にしっかり計画を立てることが大切です。
新規設置や電気からの転換の場合はさらに工事費用がかかる可能性もあるため、事前に要件を確認し見積もりを取るなどしておくとよいでしょう。
浴室暖房乾燥機の設置自体は可能な場合でも、賃貸物件では大家さんの許可が必要です。賃貸契約には、物件の改修や設備の追加に関する規定が含まれていることが多く、無断での設置は契約違反となる可能性があります。設置を希望する場合は、まず大家さんに相談し、許可を得てください。その際、設置に伴う工事費用やメンテナンスの責任についても確認しておくと良いでしょう。大家さんとの良好なコミュニケーションを保ちながら、快適な浴室環境を実現するための計画を立てることが大切です。
天井埋込型など、点検口がない場合は浴室暖房乾燥機の設置が難しいです。点検口は、換気やメンテナンスのために必要な開口部であり、これがないと機器を取り付けるための配線や換気ダクトの接続ができません。特に築年数の古い物件では、元々換気扇が設置されていないことが多く、その場合は新たに点検口を設けるリフォームが必要になります。このため、設置を希望する場合は専門業者に相談し、適切な対策を検討することが重要です。
なお、壁掛け型には該当しないことも多いです。
天井埋込型では特に、設置するスペースが40cm四方以上確保できない場合は設置が不可能です。機器のサイズや安全基準により、十分なスペースが必要となります。狭い浴室や収納が多い場合、スペース不足で設置できない可能性があることを考慮しましょう。導入を検討する際は事前に設置場所の寸法を確認し、必要なスペースを確保できるかどうかを慎重に検討することが重要です。
なお、壁掛け型には該当しないことも多いです。
設置したい場所と照明の位置が近い場合も設置が難しいです。照明との距離が近いと、熱や蒸気により照明器具に影響を及ぼす可能性があります。
これはガス式にも電気式にも共通しますが、浴室暖房乾燥機を設置する際は、安全基準に従い、適切な距離を確保しなければいけません。
特に、照明が熱を持つタイプの場合、火災のリスクも考慮する必要があり、設置場所の選定には慎重さが求められます。
オール電化住宅では、給湯や調理にガスを使用しないため、そもそも都市ガスやプロパンガスの配管が宅内に引き込まれていないケースがあります。その場合、新たにガス管の引き込み・契約工事が必要になります。
都市ガスであれば最寄りのガス導管から敷地内、さらに浴室付近まで配管を引き込む工事が必要となり、プロパンガス(LPガス)の場合は屋外にガスボンベとガスメーターを設置し、そこから配管を引き込む工事が必要です。
このように、浴室暖房乾燥機本体の設置工事とは別にガス会社との契約と大規模な工事となり、費用も工期もかかる可能性があるため、よく確認しておきましょう。
浴室暖房乾燥機(ガス式)の後付けは、基本的には可能なものの、点検口やスペースがないなどの理由でできないこともあるようです。また、賃貸物件の場合は、大家さんの許可をもらうことに注意しなければいけません。設置するときは、安全が一番のポイント。設置可否の判断も含めて「ガス機器設置スペシャリスト(GSS)」の資格をもつ事業者・お店に相談することで、トラブルや心配事なくガス機器を設置することができるみたいです。
このサイトでは、この「ガス機器設置スペシャリスト」がどんな資格なのか、なぜこれがあると安心なのかを解説してくれているので、ぜひ安全・安心なガス機器設置のために、参考にしてみてください。