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浴室暖房乾燥機(ガス式)は後付けできる

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多くの場合、現在の浴室に浴室暖房乾燥機(ガス式)の後付けすることができます。ただし、設置場所が平らではないケースやスペースがないケースなど、後付けが難しいこともあります。ここでは、浴室暖房乾燥機を後付けする際に知っておきたい基礎知識と後付けできないケースについて解説します。

浴室暖房乾燥機(ガス式)を後付けする注意点

費用がかかる

浴室暖房乾燥機(ガス式)を新規設置する際には、工事費用や機器の購入費が必要です。合計で約14万5,000円から27万円程度かかると考えておきましょう。特にガス式は電気式に比べて後付け費用が約1.5倍になるので、予算をしっかりと見込んでおくことが重要です。また、設置には換気扇の状態やスペースの確保が必要であり、リフォーム工事が伴う場合もあります。リフォーム工事も必要になれば、さらに費用がかかるので、事前にしっかり計画を立てることが大切です。

賃貸物件は大家さんの許可が必要

浴室暖房乾燥機の設置自体は可能な場合でも、賃貸物件では大家さんの許可が必要です。賃貸契約には、物件の改修や設備の追加に関する規定が含まれていることが多く、無断での設置は契約違反となる可能性があります。設置を希望する場合は、まず大家さんに相談し、許可を得てください。その際、設置に伴う工事費用やメンテナンスの責任についても確認しておくと良いでしょう。大家さんとの良好なコミュニケーションを保ちながら、快適な浴室環境を実現するための計画を立てることが大切です。

浴室暖房乾燥機(ガス式)を後付けできないケース

点検口がない

点検口がない場合は浴室暖房乾燥機の設置が難しいです。点検口は、換気やメンテナンスのために必要な開口部であり、これがないと機器を取り付けるための配線や換気ダクトの接続ができません。特に築年数の古い物件では、元々換気扇が設置されていないことが多く、その場合は新たに点検口を設けるリフォームが必要になります。このため、設置を希望する場合は専門業者に相談し、適切な対策を検討することが重要です。

設置するスペースがない

設置するスペースが40cm四方以上確保できない場合は設置が不可能です。機器のサイズや安全基準により、十分なスペースが必要となります。狭い浴室や収納が多い場合、スペース不足で設置できない可能性があることを考慮しましょう。導入を検討する際は事前に設置場所の寸法を確認し、必要なスペースを確保できるかどうかを慎重に検討することが重要です。

設置したい場所と照明の位置が近い

設置したい場所と照明の位置が近い場合も設置が難しいです。照明との距離が近いと、熱や蒸気により照明器具に影響を及ぼす可能性があります。浴室暖房乾燥機(ガス式)を設置する際は、安全基準に従い、適切な距離を確保しなければいけません。特に、照明が熱を持つタイプの場合、火災のリスクも考慮する必要があり、設置場所の選定には慎重さが求められます。

分電盤に空きがない

分電盤の空きも確認しましょう。浴室暖房乾燥機は電源を必要とし、分電盤からの電力供給が不可欠です。空きがないと、既存の回路に負荷をかけることになり、安全性や機器の性能に影響を及ぼす可能性があります。設置を検討する前に分電盤の状況を確認し、必要であれば専門業者に相談して追加工事を行う必要があります。

消費者代表・喜々子さんのまとめ

浴室暖房乾燥機(ガス式)の後付けは、基本的には可能なものの、点検口やスペースがないなどの理由でできないこともあるようです。また、賃貸物件の場合は、大家さんの許可をもらうことに注意しなければいけません。設置するときは、安全が一番のポイント。設置可否の判断も含めて「ガス機器設置スペシャリスト(GSS)」の資格をもつ事業者・お店に相談することで、トラブルや心配事なくガス機器を設置することができるみたいです。

このサイトでは、この「ガス機器設置スペシャリスト」がどんな資格なのか、なぜこれがあると安心なのかを解説してくれているので、ぜひ安全・安心なガス機器設置のために、参考にしてみてください。